ハイヒールを履くようになり、30年以上が経ちます。
初めてハイヒールに足を入れて鏡を見た時、
わずか数センチ踵の高さが上がるだけで、
此れほど見た目の印象が変わるものなのかと驚きました。
当時、巷で言われていた美しい歩き方が、
一直線上を歩く、という間違った情報でそれを実践していた私。
今は決してそのような歩き方をしませんが、
知らないということは全く恐ろしいことです。
さて、ハイヒールに出会ってからというもの、
フラットシューズを履こうという気持ちが消えました。
踵が低ければ歩きやすく
高ければ歩き難いか、と問えば、全くそんな事はありません。
自分の足の指の形、足裏のアーチ、踵のラインが
靴と合っているか否かの問題であることがわかりました。
何よりも美しさが消えるフラットシューズやローヒールを
選ぶメリットが私には存在しません。
私は夫とよく散歩をするのですが、
ハイヒールで何時間でも歩いております。
去年、睡眠中のアクシデント によりギックリ腰になった時にも
結局ずっとハイヒールで過ごしました。
また、年に1、2度積もる雪の日には、
滑り止めのついたピンヒールのブーツで出勤しています。
今年の春、
ロサンゼルスに行った際に海を見に行きました。
見るだけのつもりでしたので
約12センチのピンヒールのミュールでした。
輝く波を見ているうちに
美しい海に触れたくなった私は
ピンヒールのまま砂浜に降りて波打ち際まで歩きました。
Asamiさんのレッスンを思い出して
腹筋をあげて歩いたため
一度もヒールが砂に埋もれる事はありませんでした。
ただ、開いている爪先が砂に接触して
ミュールが砂だらけになりましたので
砂浜を歩く時だけは、あまりお勧め致しません。
私は少し極端です。
今、私の靴は全てハイヒールです。