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2018/03/19

霊能力






私がまだ20代の前半の頃の話です。


休日の朝に、
母から「デパートに行こう!」と誘われて、
私は喜んで車に乗り込みました。


しかし、走っているうちに、
どうも様子が変だと気付きました。



景色が、山ばかりなのです。



そして、

辿り着いた先は、
知らない町の、とある、長屋のような
場所でした。



===



中に入ると
和室にお爺さんが横たわっていました。

身体が不自由のようでした。




お爺さんの側に女性(奥さん?)がいて
母がなにかを話したところ、


お爺さんは私を見て
それと同時に四方を誰かに囲まれた気がしました。



「この子の好きなようにさせなさい」

「好きなようにさせたほうがいい。

    運の強い子だから」



それが、お爺さんからのメッセージでした。




===



そもそも、なぜ母が、私を騙して(笑)その場所に
連れて行ったのかと言えば


当時、私が勤めていた金融機関を辞める、と
報告をしたからでした。


因みに相談ではなく、報告です。



当時は、まだ、
とらばーゆ、という言葉もなく
転職というのは、ごく一部の特殊な選択、
そんな時代であっとことを付け加えます。



娘が順調な道を外れてしまう、、、
おそらく母はそのように思い、私を
心配したのだと思います。



===



話をお爺さんに戻します。


小さな子供が2人、私から少し離れたところで
遊んでいるということも言われて、


それは私のキョウダイ、のようでした。
(母は2度流産したそうです)




あぁ、そう言えば、



実家にひとりでいるとき、
私の他には誰もいないはずなのに

室内の階段を上る軽快な足音が
よく聞こえておりました。


なるほどなー、と思いました。






不思議なお爺さんを前にした時、

四方を囲まれた気がした理由も、
それが誰であるのかも、
後でわかりました。






そして、私の近くで遊んでいた子供たちは
悪いことはしないけれど、
お祓いをしたほうがよいと言われて、

ついでに(?)何故か私もいっしょに
お祓いされたのでした(笑)




代金を受け取ってはいけない、
お爺さんは神様とそういう約束があるそうで
無料だったようです。



誰でもそうかと思いますが、私も
子供の頃から誰にも言えない大変なことは
いろいろと、ありました。


今になって、思います。



あの、見えない子たちは、そんなとき、私を
慰めてくれていたのではないのか、と。





私たちは生まれることが出来て、
しかも、今、生きておりますが、


皆さんがご存知の通り、
人間は致死率100%であり、
多分、全員、いつかはお空に帰ります。


いつまでも続きそうに見える日常も
実は、期間限定なわけです。



自分で考えているより、
人生は短いのかもしれません。

52年を振り返ると
私はそのように思っております。




やり残していること、ありませんか?




あるのでしたら

一歩、踏み出してみませんか?