元気だった母が
急に空へと旅立ってしまいました。
過去最長に
母との距離をとっている
最中のことでした。
実は先月から
母との関係性について
何度も何度も何度も何度も
何度も考えまして
自分の心に問うておりました。
しかし
出した答えはいつも同じで
「もう少し時間が必要」
と、スタンスを変えなかった私。
別れの時はすぐそこまで
迫っておりましたのにね。
今月に入り早々に
突然母が入院し
全く緊急性のない状態と聞いたものの
なんとなく、私は翌日
すぐ会社を早退して会いに行きました。
眠りから覚めた母と
ひとこと、ふたこと会話をして
やはりなんとなく
義妹と順番に母の手を握ると
母はピカピカの笑顔になりました。
母の手に触れたのは
何年ぶり、いや
何十年ぶりかもしれません。
その翌朝
母の心臓が止まりました。
蘇生はしたものの
意識不明となり
意識が戻って欲しい
疎遠にしたことを謝りたいと
つい思ってしまいました。
謝る、許しを乞うなどとは
なんと傲慢で
身勝手なことでしょうか。
母の意識が戻り、相手が誰でも
母が話したいことを話せますように!
私とは会話出来なくてもいいから。。。
心からそう願ったとき
私は母を大好きなのだと
気付きました。
しかし、二度と母が言葉を発することは
ありませんでした。
ありませんでした。
自由気ままで我が儘で
寂しがり屋だった母。
寂しがり屋だった母。
好きなことをやって
さっさと逝ってしまったのは
さっさと逝ってしまったのは
母らしいかもしれません。
母の遺品を整理し
古い写真を眺めては
すべてが幻のようであり
夢を見ているのではないかと
思います。
解決に必要だったのは
時間ではありませんでした。
スマートフォンの
過去の着信履歴に母を見つけて
心臓がきゅっとなりました。
もう永久に母から電話が
かかってくることはないのだ、と。
そう、時間は戻らないのです。
もうすぐ12月。
今年やり残したことは
ありませんか?
きっとまだ間に合います。
一歩だけ、踏み出してみませんか?
私は少し
ゆっくりしたく思います。。。