20代のある日。私は友人たちと
タクシー乗り場にいました。
随分長く待ち、
漸く順番が回ってきたのですが
そのタクシーの運転手を見た瞬間、
「・・・私、この車に乗りたくない」
と、正直に言ってしまいました。
一人の時は、
自分の感覚を最優先するのですが
誰かと一緒の時は躊躇します。
それでも言ってしまいました。
「ロゼちゃん ! ワガママ言わないの !」
長蛇の列の最前列で、
友人にそう窘められて
私はそのタクシーに乗りました。
そして、私達を乗せたまま
その運転手は事故を起こしました。
行き先を通りすぎて、
してはいけない場所でUターンした挙げ句、
バイクに乗った青年を跳ねたのです。
スローモーションで飛んで落ちる姿を
今も覚えています。
幸い怪我はありませんでしたが
保険に未加入だったそうです。
彼が落ちた先は
路駐の超高級の外国車でした。
決して友人が悪いのではありません。
乗ることを選択したのはこの私。
"直感を研ぎ澄ませる。。。"
直感に従って大丈夫だったときは
気付かないかもしれません。
自分が護られていること
そのことを常に
忘れずに居たいものです。