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2017/10/14

時空を超えて

我が家では
数か月前から義母のお仏壇を
お預かりしています。

夫に出会った頃は、
既に他界していた義母。

専業主婦であり
深紅のマニキュアと
深紅のルージュがトレードマーク、
お洒落する事が
大好きだった女性(ひと)。

夫の美意識は母譲り。

亡くなる前は長い期間
意識不明のままでしたが

「意識不明のままでいいから、
    そのままでいいから、
    生きていて欲しかった」
「素晴らしい時間だった」

ずっと付き添っていた義父は
遠い目で
微笑みながら
病院での2人の時間を
懐かしんでいるようでした。

義母のお仏壇の周りには、
義父が用意した大量の薔薇の花束が
クリスタルの花瓶に入って並んでいました。

そして、
美しく額装された義母の写真が
部屋中に飾られて溢れていました。

美しい義母と呑む。

お線香を焚き
時には笑いながら、
時には問いかけながら。