私は長い間ハイヒールとともに過ごしてきました。
30年前はいまのように
美しい歩き方や正しい歩き方についての情報が
あまりありませんでした。
当時の私はテレビや雑誌でみた
モデルさんの歩き方である
一直線上を歩く方法を真似しておりました。
見よう見まねの自己流です。
知らないというのは恐ろしいことです。
最も鍛えたくない脚の外側の筋肉を
鍛える歩き方をしていたわけですから。
そして、毎日数千歩、一体どれだけの
影響があったことでしょうか。
美しく歩くためには正しい姿勢で
全身の筋肉を使う必要があります。
また歩き方は脚のラインに顕著に現れます。
私は自分の脚の形から判断して
自分の筋肉が
正しく使えていないことがわかりましたが
具体的にどのようにすればいいのかが
わかりませんでした。
美しく歩き、美しい脚になるためには
自分の状態を知ること
状態に応じて意識と努力をすること。
ハイヒールはフラットシューズよりも
接地面積が狭いため
一層のテクニックが必要です。
Asamiさんのレッスンを受けて
今まで思いもしなかった部分が
使えていなかったことを知りました。
歩き方の癖は千差万別。
ハイヒールで歩くためには、やはり
プロに習うことが重要だと考えます。
先日、急いで歩道を歩いていたら、
石畳が一部、隆起していたのです。
13センチのピンヒールを履いた私は
気付かずにそこへ足を乗せてしまいました。
足首が、カクっ、となりました。
しかし、幸いにも捻挫することはありませんでした。
爪先から着地したことと
腹筋で無意識に体重を後ろ足に戻せたことで
前足の足首に負荷がかかることを
免れたようです。
もし、
踵のピンヒール部分から着地していたら
爪先が隆起した地面に乗った時点で
既に全体重が前足にかかっているので
体勢を戻すことができなかったでしょう。
足首の可動範囲内であったとしても
横に曲がった足首に全体重がかかったら
どうなっていたか。。。
爪先からの着地は、
危険を回避できることを知りました。
先日のハイヒールレッスン。
私はかなり苦戦していました。
全く軸がとれなかったのです。
レッスン直前には、
少し歩くだけで左足がつってしまう状態でした。
帯状疱疹の治療で抗生物質を服用していたので、
水分補給が足りなかったのかもしれません。
まずは水素水とミネラルを摂取しました。
そして、ハイヒールレッスンが始まりました。
椅子を使ったエクササイズからスタートし
その後は、素足のエクササイズです。
いくつかのエクササイズをしましたが
腹筋が上がらないため、
両手を上げるバージョンを
行いました。
また、右足を出すときに
どうしても骨盤が引っ張られてしまい
骨盤を左に開くように指示をいただきました。
更に、上半身も左に開き、
その上で右肩は右に少し開き肩甲骨を寄せ、
左足を出すときにも
骨盤を少し左に開く必要があり
背中が反り易いため
背中をコントロールしながら頭をプッシュ。
そして、右足を出すタイミングで
少し上半身が右へ倒れるので
少し身体を戻すことも必要とのことでした。
なんとか片足の母指球で立てる状態になり
ハイヒールでのレッスンが始まりました。
Asamiさんのメスはどんどん入ります。
歩く時の
骨盤、上半身、肩、頭のポジションを微調整し
更に4点で止めるエクササイズをして
使う筋肉に意識をいれました。
そして、後ろ足の踵をキュッといれるエクササイズ。
これは後ろ足の内腿を意識したのですが
結果として腹筋が引き上がる効果もありました。
更に微調整を繰り返し、正しい位置を
身体に記憶させていきます。
間違った姿勢であるのに
自分では正しい位置だと勘違いしているため
微調整後は違和感しかありません。
しかし、ハイヒールで歩くと
それが正しいポジションだと解ります。
なぜならば、
苦もなく母指球に体重が乗り、
脚の内側の筋肉に力が入り、
上半身が揺れず、身体が軽くなり、
呼吸が楽なのです。
ポジションの崩れ、それは
ハイヒールで美しく歩くことを阻む
大きな要因になるのです。